警察法改正案は、1954年2月15日、政府により提出された。6月3日、衆議院本会議は、2日間の会期延長をめぐり大混乱となり、議長
堤康次郎の要請により警官隊が初めて国会内にはいった。この事態を日本国憲政史上の汚点と見る向きもある。6月4日、社会党左右両派は、会期延長は無効であると共同声明を出した。以後、社会党両派、日本自由党、労農党、共産党は、出席しなかった(参議院では延長の議決がなかった)。6月5日、衆議院では、両派社会党、日本国自由党、労農党、共産党の欠席のまま、10日間の会期延長を議決した(参議院では議決がなかった)。6月7日、衆議院を通過。6月8日、公布。7月1日施行。以上のような経過をたどった延長変則国会で法律改正案が成立したことについて、その効力に疑問を差し挟む向きもあった。