文芸雑誌(ぶんげいざっし)とは、
雑誌の一種で、書評や評論、小節・詩歌・随筆などの短い作品を中心に掲載するもので、
同人の間で刊行されてきたものや、個人や出版社などが発行人となり、原稿を文芸家に依頼したり、一般から募集するものなどがある。内容はいわゆる「文学」だけでなく、美術・音楽・漫画・旅行・料理・哲学・思想などにおよぶものもある。また企画を組み、テーマに合わせた文章や関連事項などを扱い、研究などの発表にも多く利用される。
日本の文芸雑誌として、商業的に発行されたのは、20世紀はじめの『
新潮』を本格的なものとして考えることができる。これによって、それ以前は新聞を主な発表媒体としてきた日本の文学が、雑誌中心になっていくことになった。ただし、戦前には、『
中央公論』『
改造』などの総合雑誌が権威ある発表舞台として定着しており、『新潮』『
文藝』などの文芸雑誌は、その次の存在としてみられていた。しかし、1970年代から、総合雑誌が文芸作品をエンターテインメント系にシフトしてからは、文芸雑誌の比重がましている。