日本国籍を取得する前の旧名は、
パトリック・ラフカディオ・ハーン(Patrick Lafcadio Hearn)である。一般的に知られている
ラフカディオは、彼の
ミドルネームである。
ファーストネームはアイルランドの守護聖人・
聖パトリックに因んでいるが、ハーン自身キリスト教の教義に懐疑的であったため、この名をあえて使用しなかったといわれる。
ファミリーネームは来日当初「ヘルン」とも呼ばれていたが、これは松江の島根県立中学校への赴任を命ずる辞令に、「Hearn」をローマ字読みして「ヘルン」と表記したのが広まり、当人も「ヘルン」と呼ばれることを非常に気に入っていたことから定着したもの。ただ、妻の節子には「ハーン」と読むことを教えたことがある。なお、名前の「
八雲」は、一時期当人が
島根県の
松江市に在住していたことから、そこの旧国名(
令制国)である
出雲国にかかる
枕詞の「八雲立つ」にちなむとされる。彼が松江時代に居住していた住居は、
1940年に国の
史跡に指定されている。