女房(にょうぼう)とは、
平安時代から
江戸時代ごろまでの
貴族社会において、
朝廷や貴顕の人々に仕えた奥向きの
女性使用人。女房の名称は、仕える宮廷や貴族の邸宅で彼女らにあてがわれた専用の部屋に由来する。もっぱら
主人の身辺に直接かかわる雑務を果たす身分の高い使用人であり、場合によっては
乳母、幼児や女子の主人に対する
家庭教師、男子の主人に対する内々の
秘書などの役割を果たした。主人が男性の場合には主人の妾(
召人)となったり、女性の場合には主人のもとにかよう男と関係を持つことが多く、結婚などによって退職するのが一般的であった。なお
内裏で働く女房のうち、天皇に仕えるのは「上の女房」と呼ばれる
女官で、
後宮の妃(ひいてはその実家)に仕える私的な女房とは区別される。