13世紀半ばに
フランス国王
ルイ9世率いる
十字軍(
第7回)がエジプトに侵攻してきた際、
アイユーブ朝のスルタン、
サーリフが急死した。サーリフ子飼いの
マムルーク軍団バフリーヤは、サーリフの夫人であった奴隷身分出身の女性
シャジャルッドゥッルを指導者とし、1250年に独力でルイ9世の十字軍を撃退すると、サーリフの遺児でがあるがシャジャルッドゥッルの子ではないトゥーラーン・シャーを
クーデターによって殺害し、シャジャルッドゥッルを女性スルターンに立てて新政権を樹立した。女性スルターンにはマムルーク以外の
ムスリム(イスラム教徒)の抵抗が強かったため、同年にシャジャルッドゥッルはバフリーヤの最有力軍人
アイバクと再婚し、アイバクにスルターン位を譲った。以後、マムルーク出身者がエジプトのスルターンに立つようになるので、シャジャルッドゥッルもしくはアイバクをマムルーク朝の初代スルターンに数える。