主に国際政治と経済を中心に扱い、科学技術、書評、芸術も毎号取り上げる。政治・社会は地域ごとに記事を組んでおり、アジア、欧州、中東およびアフリカ、米国、米国以外のアメリカ大陸、英国に分けている。ビジネスとファイナンスについては地域を問わずに広く取材しており、日本の企業が取り上げられることも多い。また隔週ごとに、経済のある分野に関して詳細な調査分析を載せる。この雑誌は社会的地位の高い層をターゲットにしており、その中に官僚や大企業で経営に携わる人なども含まれる。発刊の歴史と、鋭い分析からなる記事が情勢に与える影響が大きく、世界でもっとも重要な政治経済紙の一つと見なされている。
この新聞はジェームズ・ウィルソンによって
1843年9月に創刊された。創刊当時「エコノミズム」という言葉は財政保守主義と受け取られていた。現在でも
保守系紙として言及されることも多い。しかしこの新聞は経済自由主義 (economic liberalism) を標榜する。すなわち
市場経済や
グローバリゼーションを擁護するなど、経済に関する問題で保守的と思われるスタンスを取る。一方で
死刑に反対したり
同性婚を支持するなど、社会問題一般でリベラルな立場をとることもしばしばある。こうした論調は経済思想で言うところの
新古典派経済学派、或いは
新自由主義に近いと捉えられている。加えて記事や寄稿者によって論調が異なることは言うまでもない。
『日はまた沈む』『日はまた昇る』等日本経済の浮沈に関する洞察力ある著作で知られる
ビル・エモット (Bill Emmott) は1993年から13年間本誌の編集長を務め、
2006年3月に引退している(引退後は国際ジャーナリストとして活躍中)。
発行部数は943,721部(ABC-Audit Bureau of Circulations調べ。
2004年1月から6月)そのうち21%をヨーロッパ大陸で、16%をイギリスで、11%をアジアでそのほかを北米で占める。